健康維持

薬剤師が解説|マグネシウム・亜鉛・ビタミンB6

健康効果

主な特徴

使用法

注意点

口コミと評価

薬剤師が解説

マグネシウム・亜鉛・ビタミンB6

「疲れやすさ・こむら返り・眠り」に関係する栄養素

「最近疲れやすい」「夜中に足がつる」「寝てもスッキリしない」

そんな相談を受けるとき、薬剤師としてよく思い浮かぶのが、マグネシウム・亜鉛・ビタミンB6という組み合わせです。

これらはそれぞれ単独でも大切ですが、一緒に働くことで体のコンディションを支える栄養素でもあります。

マグネシウムは「力を抜く」ミネラル

マグネシウムは、筋肉や神経の興奮を抑える役割を持っています。

  • 筋肉をゆるめる
  • 神経の過剰な興奮を抑える
  • エネルギーを作る反応を助ける

といった働きがあります。

不足すると、

  • 筋肉がつりやすい
  • まぶたがピクピクする
  • 寝つきが悪い

といった不調につながることがあります。

亜鉛は「回復と修復」を支える存在

亜鉛は、体の修復や免疫に関わるミネラルです。

  • 皮膚や粘膜の健康
  • 免疫の働き
  • 味覚の維持

などに関係しています。

疲れが抜けにくい、風邪をひきやすいと感じる方では、亜鉛が不足しているケースも見られます。

ビタミンB6は「つなぎ役」のビタミン

ビタミンB6は、たんぱく質の代謝や神経伝達物質の合成に関わります。

特に、

  • セロトニン
  • GABA

といった、気持ちや睡眠に関係する物質の材料づくりを助けます。

そのためビタミンB6は、マグネシウムや亜鉛が体の中でうまく働くためのサポート役とも言えます。

この3つが一緒だと、何が違う?

薬剤師の立場から見ると、この3つは次のように関係しています。

  • マグネシウム:神経・筋肉を落ち着かせる
  • 亜鉛:回復・修復を支える
  • ビタミンB6:代謝や神経の働きにつなげる

そのため、「疲労感」「こむら返り」「眠りの質」など、複数の不調が重なっている方では、まとめて見直す意味があります。

摂りすぎた場合の注意点

体に必要な栄養素でも、摂りすぎは逆効果になることがあります。

マグネシウム

  • 下痢やお腹のゆるみ
  • 特に酸化マグネシウムを多く摂った場合

亜鉛

  • 胃のムカつき
  • 長期の摂りすぎで銅不足につながる可能性

ビタミンB6

  • 非常に高用量を長期間続けると、しびれなどの報告あり

「たくさん飲めば効く」というものではありません。

飲み合わせで気をつけたいこと

薬剤師として、よくお伝えするポイントです。

① 抗生物質との併用

セフジニルやニューキノロン系・テトラサイクリン系抗生物質は、亜鉛やマグネシウムと一緒に飲むと吸収が落ちてしまいます。

服用のタイミングを2〜4時間あけるようにしてください。

② 他のミネラルサプリを複数使っている場合

過剰摂取にならないよう、合計量に注意しましょう。

③ 甲状腺のお薬(レボチロキシン)

亜鉛やマグネシウムなどの金属イオンと一緒に服用すると、効果が落ちることがあります。2〜4時間あけてください。

④ パーキンソン病のお薬(レボドパ)

ビタミンB6の影響で効果が弱まることがあります。過剰摂取に注意しましょう。

飲むタイミングのおすすめ

  • 吸収率が高い食間
  • マグネシウムはリラックス目的で夜や寝る前に向く方も
  • 胃の負担が気になる方は食後
  • 一番大切なのは続けやすい時間帯

薬剤師からのまとめ

  • マグネシウム・亜鉛・B6は体を整えるチーム
  • 疲れやすさ、筋肉のつり、眠りの悩みと関係することがある
  • 摂りすぎや飲み合わせには注意
  • 不安があれば薬剤師に相談を

サプリメントは、体調を支えるための補助役です。

今の生活や体の状態に合っているか、一度立ち止まって考えてみてください。