薬剤師が解説
スピルリナ
「栄養が偏りやすい人」を支える、自然由来の栄養サポート
食事が乱れがちな毎日に、どう付き合う?
スピルリナという名前を聞くと、「健康に良さそうだけど、何者かわからない」そう感じる方も多いかもしれません。
薬剤師の立場から見ると、スピルリナは特定の症状を治すものではなく、食事の偏りを補うための栄養の土台として位置づけられる成分です。
スピルリナって何?
スピルリナは、藻の一種(藍藻類)で、世界的にも栄養補助食品として長く利用されてきました。
特徴は、自然な形で幅広く含んでいる点です。
「きちんと食べられていない」ときの栄養サポート
忙しい生活が続くと、
- 食事の時間が不規則
- 野菜が不足しがち
- 外食や加工食品が多い
といった状況になりやすいですよね。
スピルリナは、単体の栄養素を補うというより、栄養の抜けを埋める役割として使われることが多い成分です。
体の内側から整える素材として
スピルリナには、たんぱく質やミネラルだけでなく、体内環境に関わる成分も含まれています。
そのため、
- 食生活が乱れがち
- 疲れやすいと感じる
- 年齢とともに食事量が減ってきた
といった方が、体調管理の一環として取り入れるケースもあります。
補足
※病気を治す・予防するという意味ではありません。
摂りすぎた場合の注意点
自然由来の成分でも、摂りすぎには注意が必要です。
摂り始めた初期に、
- お腹の張り
- 軽い下痢
- 胃の違和感
を感じる方がいます。
体が新しい成分に慣れるまでの一時的な反応と考えられていますが、無理せず量を調整することが大切です。
飲み合わせで気をつけたいこと
薬剤師として、次の点は確認します。
- 甲状腺のご病気がある方
- 自己免疫に関わる疾患で治療中の方
これらに該当する場合は、健康食品であっても事前に医師・薬剤師へ相談してください。
また、複数のサプリを併用している場合は、ミネラルやたんぱく質の総量に注意が必要です。
飲むタイミングのおすすめ
スピルリナは食品に近い成分のため、
- 食後
- 朝や昼など、活動前
が取り入れやすいとされています。
空腹時に多く摂ると胃に違和感を感じる方もいるため、食事と一緒に取り入れるのが安心です。
薬剤師からのまとめ
- スピルリナは自然由来の栄養補助素材
- 食事が偏りがちな方の土台づくりに向く
- 特定の症状を治すものではない
- 摂りすぎず、体調を見ながら続ける
- 持病や治療中の方は事前相談を