当クリニックは父の代より半世紀にわたり地域医療に携わってきました。私は大学病院時代、肝臓癌を専門とし、PMCT(経皮的マイクロウエーブ焼灼療法)の開発に関与し、JAICA技官として海外大学での治療指導にも従事しました。本治療法はその後保険収載され、現在はラジオ波治療へと発展しています。
また、大学情報センターではFujitsuと電子カルテの開発や遠隔診療の研究に携わり、現在はその経験を活かし、特に海外患者を中心とした診療を行っています。
癌治療において、画像で確認できる癌のみを治療する従来手法の限界を感じ、独立後はリンパ球免疫療法をはじめとする免疫治療に取り組んできました。さらに、韓国CHA大学と連携し、臍帯血移植による再生医療にも携わってきました。
現在は免疫を単に強化するのではなく、調整する治療として、マクロファージ活性化療法や腸内フローラ移植などを実践し、癌だけでなく自己免疫性疾患をはじめとする難治性疾患の治療にも注力しています。今後も共同研究施設とともに、新たな治療法の開発に取り組んでいきます。