コラムを始めるにあたり
薬局でサプリメントやスーパーフードを薬剤師がアドバイスすることは、とても意味があります。その方の持つ疾患、体質そして服用薬を知っているからです。
サプリメントもスーパーフードも“食品”ですが、生活者がそれを選んで摂るときは、何らか健康へ良い影響があるのではというプラスの期待を持っています。
一方、食品であっても医薬品との飲み合わせがあるものも、検査値に影響するものもあります。品質も重要です。
なにより“自分に合ったものなのか?”気になるのではないでしょうか?
だからこそ、薬剤師が相談にのり、アドバイスをする価値があるのです。
医薬品は治療に使うものですが、スーパーフードは人々の健康をサポートするものです。
今薬剤師に求められているのは、生活者の未病予防、重症化予防への貢献で、そこには栄養や食への介入があります。
薬局の強みは4つあります。“専門家がいる”、“ほとんどの商品を扱える”、“地域に根ざしている”、そして“他職種とも連携できる”ということです。
今まで保険調剤が中心の薬局であると、スーパーフード等を置くためのスペースが大きく取れないところは多いでしょう。しかし保険調剤を多く行ってきた薬局でならではの強味もあるのです。それはどんな方が来局するか解っていることです。
来局される方のニーズに合わせたスーパーフードのラインナップを整えること、そして必要な時にきちんと伝えられるように、製品の情報を自分の知識に変えておくことが重要です。
このコラムでは、スーパーフードを知っていただき、その機能性と、どんな方にお勧めできるかをご紹介します。スーパーフードでの健康サポートアドバイスができる患者さんやお客様は実は身近にいたことに、はっとされると思います。
そうしたら是非、ご自分の薬局でも試してみて下さい!
スーパーフードって何?
スーパーフードとは栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高く、ある一部の栄養・健康成分が突出して含まれている食品であると定義されています。
スーパーフードの始まりは1980年代頃のアメリカやカナダにおいて、食事療法を研究する医師や専門家の間で有効成分を突出して多く含む食品に対して、「スーパーフード」という言葉が使われはじめました。そして、アメリカでは2000年頃からロー・リビングフードといった低温調理法がブームになり、この調理法がスーパーフードの含有成分を活かすために最適であったことから、ロー・リビングフード実践者たちの間でスーパーフードが話題となったのです。
具体的にはアサイーやチアシードなどの他に、普段からなじみのあるココナツ、ブロッコリースーパースプラウト、ウコン、ポン酢、もろみなどもスーパーフードなのです!
食事にちょい足し!
スーパーフードは食品ですので、普段の食事にちょい足しすることで
栄養価が高い、おいしくて健康的な食事ができます。
もちろんその根拠となる研究も多数ありますので、このコラムの中でご紹介していきますね!
お楽しみに!
井手口直子