薬剤師が解説
ヘンプシードオイル
「脂を減らす」より「脂の質を整える」ための食用オイル
毎日の食事で、無理なく続ける脂質ケア
「油はできるだけ控えたい」そう思っている方は多いと思います。
ですが薬剤師の立場から見ると、完全に減らすより、「質を選ぶ」ことが大切です。
ヘンプシードオイルは、そんな考え方に合った食用オイルのひとつです。
ヘンプシードオイルって何?
ヘンプシードオイルは、麻の実(ヘンプシード)から搾った植物由来の食用オイルです。
主な特徴
- オメガ3・6脂肪酸を含む
- 脂肪酸のバランスが比較的よい
- 加工度が低く、素材の風味を活かしたオイル
補足
※大麻成分(THC)を含むものではありません。
脂質は「体の材料」でもあります
脂質は、
- 細胞膜の材料
- ホルモンの材料
- エネルギー源
として、体に欠かせない栄養素です。
ヘンプシードオイルは、必要な脂質を食品として自然に補うことを目的に使われます。
病気を治すためのものではなく、日常の食事バランスを整えるための油です。
現代の食生活で意識したいポイント
現代の食事では、
- 揚げ物
- 加工食品
- 外食
が増え、オメガ6脂肪酸が多くなりがちです。
ヘンプシードオイルは、脂質の偏りを見直すきっかけとして取り入れられることがあります。
加熱には向きません
注意点
ヘンプシードオイルは、加熱調理には向かないオイルです。
高温にすると、脂肪酸のバランスが崩れやすくなります。
おすすめの使い方
サラダにかける
冷奴に少量たらす
スープの仕上げ
料理の仕上げに使う
冷奴に少量たらす
スープの仕上げ
料理の仕上げに使う
非加熱での使用が基本です。
摂りすぎた場合の注意点
良質な脂でも、摂りすぎには注意が必要です。
- カロリーオーバー
- 胃もたれ
- 下痢
少量を毎日がポイントです。
飲み合わせ・併用時の考え方
食品のため、薬との大きな相互作用はほとんどありません。
ただし、
- オメガ3系サプリを併用している
- 脂質制限がある
場合は、脂質の総摂取量を意識しましょう。
薬剤師からのまとめ
- ヘンプシードオイルは植物由来の食用オイル
- オメガ3・6を含み、脂質の質を見直す選択肢
- 加熱せず、料理の仕上げに使う
- 摂りすぎには注意
- 食品として、日常の延長で取り入れる